駐日アイスランド大使夫人
シグルボルグ・オッズドッティル
小倉悠加(以下Y): 今日はお時間を有り難う御座います。まずアイスランド語の発音が難しいのですが、aurumは本来はどう発音するのですか?

シグルボルグ・オッズドッティル(以下S): アウラムというより、ウゥランって感じかしら。

Y: その発音だと辛いので、日本語ではアウラムとさせていただくことにしています。どう思われますか?

S: 外国語はそれでいいのだと思います。

Y: アウラムってどういう意味なのでしょう?

S: 特に意味はないように思いますね。でも、アイスランドのオーロラと関連づけて考えることができるので、素敵な響きの言葉ですね。少なくとも私はアウラムはオーロラを思い起こさせると解釈しています。

Y: アウラムがお好きで公務にもご愛用ですが、いつこのブランドを?

S: 私が見つけたのではなく、夫(アイスランド大使)が見つけてくれました。2006年の夏にアイスランドから何名かデザイナーがやってきて、その展示会で夫がaurumを見て気に入ったのが始まりでした。
夫である大使からのプレゼントでアウラムを知る
Aurumのシルバー製品
Y: その展示会は7月の暑い時期でしたね。

S: はい、私は本国に帰国していたので、夫がその時にaurumを購入し、その年の クリスマス・プレゼントとして贈ってくれました。その時以来、娘共々ファンになりました。

Y: ご主人からのプレゼントで知ったというのは素敵なエピソードですね。最初見た時の印象は?

S: とてもスペシャルなデザインだと思いました。つけ心地もよくて、どんな年齢層の人にも合いそうで、デザイナーの力量ですね。

Y: 既に何点かお持ちのようですが、最初にプレゼントされたのはどのデザインですか?

S: ネックレスとブレスレットのセットです。ブレスレットがとてもユニークで、箱を開いたと同時に、飛び出してきて、すごく驚きました。

Y: 黒いベルベットのドレスに合わせてご着用になっていた記憶があります。あれは本当に素敵でしたね。ハイネックのベルベットの上に渋い光沢のシルバーがとても映えていました。

S: 有り難う。私もあれはとても気に入っています。
アイスランドの自然を優美にデザイン
アイスランドの大地に咲く花
Y: aurumと出逢って以来、いろいろなコレクションをご覧になったそうですが、アウラムのデザイン全般的にどういうご感想をお持ちですか?

S: 大好きです。というのも、すべてのデザインが自然をモチーフにしていて、それが草花だったり、虫や蝶のような昆虫だったり。とてもさわやかで、華があって軽いのもいいですね。重いとつけているうちに負担に思えてくる時もあるので。

Y: シルバー・ジュエリーのブランドは有名なところがいくつかありますし、ヨーロッパのデザイン全般をご覧になっていることと思いますが、アウラムのようなデザインをしているブランドを他にご存知ですか?

S: いえ、このブランドは本当に特別で、見たこともないデザインばかりです。伝統的にも見たことがないものだし、新しい感覚に溢れていて、若い人でも年配の方でも、どちらでも似合うし、気軽に身につけられるところがとてもいいですね。

Y: 海外ブランドというと、私は重厚なものを思い出すのですが、日本人は全般的に小さな可愛いらしいものを好む傾向があるように感じています。

S: そうですね。日本女性は優美な物が好きなのではないでしょうか。なので、例えばアイスランドの伝統的なものよりも、こういった新しい感覚のデザインの方が、より日本女性に受け入れられるのではと思います。

Y: お嬢様がいらっしゃるのですよね。彼女たちのリアクションはどうでしょうか。

S: 娘達もアウラムは大好きです。私の化粧品といっしょに借りていく こともありますよ。でも、18歳と16歳の典型的なティーンエイジャーなので、一番好きなのはジャラジャラしたものです(笑)。アウラムはまだ彼女達には少しだ けエレガント過ぎるような印象ですが、たぶんあと2-3年もすれば、もっと似合うような女性に成長していることでしょう。
公務に欠かせない個性豊かなニュアンスを放つシルバー・ジュエリー
レイキャビックAurum本店
Alda202-1を手に取る大使婦人
Alda 202-1 ネックレス
Alda 102-1 ピアス
Y:: レイキャヴィクの本店に寄られたことはありますか?

S: もちろんあります。素敵なお店ですね。いろいろあって目移りします(笑)。

Y: 本店には、シルバーだけでなく、ゴールドやホワイト・ゴールドのものも置いてありますね。素材はどれがお好きですか?

S: 私はシルバーが一番好きです。シルバーがデザインに一番よくあっているし、ニュアンスのある作品に仕上がっているように思います。

Y: それではコレクションをひとつずつ見ていきましょう。これらコレクション名はすべて女性の名前だということですが、本当に?

S: (全部を見渡して)ええ、そうですよ。私にはAldaという名前の姉妹がいますし。

Y: 歴史的人物だったり、何か特別な意味を持つ名前だったりすることはありますか?

S: Hekla(ヘクラ)は山の名前でもあるし、Dogg(ドゥグ)は露、Blaer(ブライル)はそよ風で・・・その程度かしら。

Y: それではLIF(リフ)からご覧ください。花のようでもあり、十字模様でもあり。

S: 半貴石を使っている数少ないデザインですね。私自身はもう少し変化のあるも のというか、左右不対象のものを選びますが、娘の世代にはいいですね。可愛らしいし。

Y: このデザインを見て、アイスランドの花か草を思い浮かべますか?具体的に何がモチーフなのかお分かりになりますか?

S: Lifというのはlife(人生・生命)で・・・うーん、そう言われても私にはわかりませんね。

Alda202-1ネックレスを手に取り身につけていただく)

S: Alda(アルダ)というのはwave(波)なので、女性の名前でもあり波でもあ り、デザインもその通りで、とても上手なネーミングですね。

(同席した大使秘書がこのデザインのピアスAlda102-1を着用している)

Y: これが大使からプレゼントされたデザインですね。

S: これを贈られた時は最高に嬉しかった。とてもシンプルで、華があって、洋服もあまり選ばないし、どのような場所にも着用できて、本当に重宝しています。何よりも心から大好きなデザインだというのがうれいしですね。

Y: 私もご着用になっているのを最初に見た時、何とユニークで素敵なデザインなんだろうと、思わずじっと胸元を見てしまいました。失礼しました(笑)。

Y: Heida (ヘイザ)は?

S: Hidaは荒れ野という意味なので、きっとそういった場所で目に付く草花なのでしょう。スズランみたいな感じの花ですね。デザインの関係で少し重さがありますね。

Y: 参事官の奥様がこのデザインの大ファンで、やはりご主人からプレゼントされて、このピアスを毎日していらっしゃるそうです。 それではSvala(スヴァラ)は?

S: スヴァラは鳥なんですよ。

Y: なるほど、小さなパーツを見ると蝶々みたいにも見えますね。
Svala 205-1 ネックレス
Blaer 204-4 ネックレス (ヘア・アクセサリーにもなる)
Isold 205-3
S: 私はこのデザイン(Svala 205-1)も好きで、この中では特にこれが好きです。ネックレスにも ブローチにもなるし、一つ持っているといろいろと使えて便利そうですね。これも少し大降りですが、軽さがあって、私はとても好きです。

Y: Isold(イソルド)は?

S: (マジマジと見入って)全部ものすごく素敵!全部ほしい(笑)

Y:Y: (笑)そうなんです。もうこれを見ていると自分で欲しくて欲しくて仕方なくなりますよね。見ているだけで心がフワフワしてきて、私も大好きです。

S: ひとつ試しに着用していいかしら?

Y:Y: どうぞどれでもご遠慮なく。どれもそうですが、特にこのデザインは、見た目よりも着用した方が素敵だと私は思います。

(ここから女性特有のおしゃべりモードに突入)

Y:Y: 鏡が必用ですよね。コンパクトので小さいけれど、お使いください。見ると全部試着したくなりますね。正直、私、全部やりました(笑)。

S: まさに、これをやり始めると止まらなくなるのよね。話は止めて、試着だけ じゃダメかしら(笑)。これ、とても素敵ね。どのデザインもそうだけど、光線の具合によって微妙にデザインの表情が変わるのでいいわ。

Y: Blaerのこれ(Blaer 204-4)は変わってますよね。

S: これは素敵ですね。背中の方に先の部分を垂らすこともできるし、長さも調節 できる、と。すごくいいアイデアだし個性的で。日本人は黒髪なので、黒い髪に巻くようにしてもとても美しく映えることでしょう。タートルネックにして、後 を長く出しても面白いし。このネックレスには本当に驚かされます。

Y: これは髪飾りですね。

S: 日本人の黒髪にきれいだし、私の娘は赤い髪なので彼女のレッド・ヘアーにも ぴったり。

Y: 全コレクションを見ると、かなり壮大ですね。

S: 何だか指輪があまりありませんね。

Y: いえ、実は指輪の種類もあるのですが、現状では日本側であまり細かいサイズ対 応ができないため、サイズ対応が楽そうなものしか取り寄せていないんです。

S: これも、試着していいかしら。

Y: ぜひどうぞ。

  (大きな鏡の前に繰り出して)

S: ちょうど明日、ホテル・オークラで『大使婦人のガーデニング』という催しの オープニングがあるので、そのセレモニーに着用していっていいかしら。お借りしてもいい?

Y: ぜひどうぞ。お好きなものを。

S: 黒いジャケットだし、ガーデニングなので花のようなモチーフだとちょうどいい感じでしょうし。

Y: どうぞどうぞ。

----------翌日着用するものとしてIsold 205-3を選ぶ------
伝統が育んだ新しい世代のエレガンス
Y: アイスランドのブランドで他にお好きなものはありますか?

S: 老舗でjens(イエンス)というところがあり、そこの製品は割合よく使ってい ます。例えばこれがそうで、ウマの毛とゴールドを合わせたもので、異素材を組み合わせているデザインです。娘さんが店を継ぐことになっているので、たぶん もっと若々しいデザインがこのブランドから出てくるのではないでしょうか。 それからこれはニューヨークで活躍するアイスランド人のデザイナーの作品で、半貴石を大胆にあしらったデザインが特徴です。私のは黒い石(オニキス?)ですが。

Y: 2007年1月に来日した人ですか?ヴォーグにもフィーチュアされたという。

S: そうです。他にも何人か、注目すべきデザイナーがいます。

Y: アイスランドに帰国された際に、よくショッピングへ行く地域や店は?

S: 今まではアウラムを知らなかったのでjensへ行きましたが、これからはアウラムになることでしょう。 私はアイスランドのデザインをとても誇りに思っていますし、また、アイスランドのデザインはとても素晴らしいと思っています。

Y: アウラムを身につけている日本女性に、どのようなイメージを持たれますか?どのような女性が一番似合うだろうか、と。

S: エレガントな女性。それから、アーティスティックな感じの女性もお似合いに なることでしょう。デザインによっては、少し若向きだったり、あるデザインは落ち着いた感じの女性の方がいいかもしれないし。でも基本的にはどのデザインも、年齢を問わず身につけていただけることでしょう。

Y: 若い世代のデザイナーのこういった作品を思われますか?

S: 新しいデザイナーが生まれてくるのは、とてもうれしいことです。それに、若い世代は以前にも増して素晴らしいデザインを生み出していますね。アイスランドには、伝統的に彫金が発達していましたので、国内でもこういったジュエリーはとても人気があります。輸出となると別問題で、異文化でどのように受け止められるかはわかりませんが、アイスランド国内では大変に高く評価されています。

Y: アイスランドの民族衣装には、とても素敵な金細工が付いていますね。いつもため息をつきながら見せていただいています。今日はお時間を有り難う御座いました。

S: こちらこそどうも有り難う御座いました。


話し手: 駐日アイスランド大使夫人
シグルボルグ・オッズドッティル (S)

聞き手: 小倉悠加 (Y)
アイスランド・カフェ・オーナー、アリヨス・エンターテーメント代表取締役

インタビュー場所: 駐日アイスランド大使館
 
駐日アイスランド大使夫人
シグルボルグ・オッズドッティル




インタビュー協力: 駐日アイスランド大使館

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